宇宙からのメッセージ

T30 目覚めを早める方法(S15)



これは、私自身のメッセージではありませんが、私の言いたいことを上手に表現してありますので、ここに翻訳して掲載しました。

   原著者      ナニス・エリス
   ネット掲載日付  2015年1月26日
   翻訳        管理人
   オリジナルへのリンクは末尾に入れてあります。(Dawn-watcher)



霊的な目覚めが自然に起こることは、普通はありません。決して起こらないとは言いませんが、それはめったにないことであり、予測ができません。もしあなたがその魔法の瞬間を待っているとしたら、永遠に待つことになるかも知れません。

でも、もしあなたが、自分の目覚めを大幅に早める力を持っているとしたらどうしますか? もちろん、目覚めへの道はたくさんあり、一人一人、その道は異なっています。けれども、あなたの目覚めを大幅に早める方法があり、しかもそれは簡単に習得できるものなのです。

私は何十年も霊的な目覚めを探し求めていました。私は、あらゆる方法を試し、目についたあらゆる教師に付きました。私は「目覚めた」と思ったことが何度かありました。けれども、しばらくするとその「経験」は消え去り、私はまたもとの出発点に戻っていました。何年もたってから、私は、多くの神秘的な体験を、本当の目覚めと勘違いしたのだとわかりました。もし私が、今知っていることをその頃知っていたなら、私は、目覚めの探究の時間を、何年も、何十年も節約することができただろうと思います。

私は、今では、霊的な目覚めは誰でも手の届くものだと理解しています。あなたはそのために、世界のどこか特別な場所に行ったり、ヨガの風変りな技を練習したりする必要はありません。瞑想する必要さえないのです。たったいま、あなたは目覚める力を隠し持っているのです。

何年も前、私はユタ州の南部にあるシオン国立公園に行きました。深夜、私は、漆黒の闇の中で、有名なシオンの断崖の上に座っていました。当時、私は人生の困難に直面していました。そのため、私は、目覚めを死に物狂いで願っていました。その苦しみから逃れたかったのです。そこに座ったままで、私は、真っ暗な谷に向かって叫びました。「目覚めた〜い!」。返事が聞こえました。「ジャンプ・・・!」(跳べ!)と。 私は、そろそろと後ずさりして、崖から離れました。 幸いに、私はその声に従いませんでした。けれども、そのメッセージは私から離れませんでした。「ジャンプ!」とそれは言った・・・一体どういう意味だろう。





現実世界の「現実」にだまされてはならない

本当のあなたは目覚めています。したがって、もしあなたが存在のすべての層をはぎとって、その奥を見ることができたら、あなたは、自分が完全な存在であり、完全に自由で、目覚めていることが分かるでしょう。これらの層には、私たちが人生で演じている役割や、自分のものだと思っているあらゆるもの(性格や能力や肉体、地位や財産や人間関係などのすべて)が含まれています。けれども、その層はすべてイリュージョン(幻)なのです。

私たちが生きている世界はとても現実的に見えます。けれども、現実世界の「現実」にだまされてはなりません。現実世界には「現実」は何もないのです。あらゆるものは・・・あなたも私も含めて・・・すべてエネルギーです。この無限の、意識を持ったエネルギーは、何にでもなれます。そこに限界はありません。けれども、エネルギーによって作られたものは、やはり単なるエネルギーです。エネルギーは手に触れることはできません。触れるものは、すべてまやかしです。なぜなら、エネルギーが作るのはイリュージョン以外にはないからです。

そのイリュージョンに力を与えるのは、私たちの信念です。あなたが何かを現実だと信じたら、そのとき、それは、あらゆる点で現実になり、完璧な現実として立ち現れるのです。

あなたがイリュージョンに注意を向けるたびに、イリュージョンはあなたの意識を乗っ取り、あなたに対して完璧な現実になります。これが人生の仕掛けであり、あなたを夢・・・つまり眠り・・・の中に閉じ込めておく仕組みなのです。イリュージョンは、あなたがそれを現実だと信じた時だけ、現実になります。あなたが目覚めるために必要なことは、単にこのイリュージョンを手放すことだけです。

「手放す」ことは、あなたの目覚めを飛躍的に早める一つの実技です。

目覚めに至る霊的な旅の途上で、私たちの多くは、この世の執着や役割や責任を捨てるように教えられます。けれども、あなたが、現実的な世界に住んでいない修行僧かなにかでない限り、私たちはこのようなやり方で「手放す」ことはできません。私に関して言えば、いくら私が目覚めを望んでも、私は、修行に参加するために、幼い子供たちを手放したり、彼等をろくに面倒を見てもらえないところに追いやったりすることはできませんでした。

真実はこうです。あなたは、目覚めるために、あなたの人生を何一つ変える必要はありません。ただ一つ、あなたが捨てなければならないのは、思考に対するあなたの執着です。思考に対する執着を捨てなさい。それは、自分のすべての思考を信じるのをやめるということです。

あなたはあなたの思考のすべてを信じなければならない・・・と、誰が言ったのですか?

何年もの間、私はよい考えとネガティブな考えを区別することを練習してきました。それは私の人生における力を取り戻すのには役に立ちました。けれども、目覚めのための極意は、いかなる考えも信じない、ということなのです。はじめ、私は、自分の考えを何も信じないで、どうして生きていけるだろうと思いました。けれども、しばらくすると、予期しない、不思議なことが起こりました。私の思考は、もはや、私を駆り立てたり、人生をコントロールしたりしませんでした。なにか他のもの・・・私や私の思考よりも深くて大きいもの・・・が、入りこんできました。私は、まるで、思考を超えた世界につながる魔法のスイッチを発見したかのようでした。その世界では、あらゆる行為が自然に生まれ、あらゆる物事が努力なしに流れて行きました。

もし、あなたの目標が、幸せで満足のいく人生を送ることなら、ネガティブな思考を手放し、あなたの望む人生に役立つ思考に集中することが重要です。けれども、もしあなたが完全に目覚めることを望むのなら、あらゆる思考に対する執着を手放すことがキイポイントなのです。完全な霊的目覚めに到達するには、悪いものだけでなく、よいものに対する執着も手放すことが必要です。目覚めた状態とは、あらゆるものを常に手放してゆくことなのです。

人間関係や出来事に関するあなたの思考を信じなければ、あなたは、今の瞬間に存在することになります。人生へのつながりは純粋になり、あらゆる出来事を隅から隅まで味わうことができます。言いかえれば、あなたは目覚めているのです。

思考を手放すことは困難なことかも知れません。思考は絶え間なくやって来るからです。けれども、思考はすべて現実ではありません。それはただ、あなたが現実だと信じたときに現実になるのです。思考を手放すのは一時的なことではありません。それは、あなたが目覚めの状態に到達するまで続けなければなりません。それは、やればやるほど、やさしくなります。



目覚めへの道

人間の典型的な思考体系は、感覚で認識できる範囲に縛られています。それは人間の現在の重たい振動に同調しています。そのため、あなたが感じ考えることは、その振動の範囲に閉じ込められています。これが、私たちが生きて行く時、、多くの恐怖やストレスにさらされる理由です。言いかえれば、あなたが限界の中の思考を信じれば、あなたはますます自分をその重たい現実に同調させることになるのです。そして、それはますます私たちを眠りの中に閉じ込めるのです。

それはあなたの本来の状態ではないので、思考を手放し、限界のある人間のマインドを手放せば、あなたの波動は上昇し、あなたは自然に全知全能の宇宙のマインド(心、理性)につながります。

宇宙のマインドは、あらゆる問題の答を知っているので、これまであなたに怖れやストレスをもたらしたものは、みんな消えてなくなります。思考を「手放す」と、ヘリウムの風船を手放したように、あなたは上昇します。努力することなく、あなたはしずかに上昇します。あなたは自然に目覚めるのです。.



何に向かって手放すのか?

手放すことが難しい理由の一つは、私たちが、何に向かって手放すのかについて考えないからです。もし、あなたが何に向かって手放しているのかを知らなかったら、それはかなり怖いことです。ここにあなたの霊的な信念の入る余地があります。あなたは、人間の自分よりも偉大な何かを信じていますか? それが、あなたが手放す時に向かっているものです。ソース(根源)、宇宙、神、阿弥陀仏・・・何と呼んでもかまいません。あなたは、あらゆることを知り、あらゆる力を備えている、あなたのハイアーセルフに向かって手放すのです。

確かに、信頼が必要です。それがキイポイントです。手放すためには、あなたが本当に信じるものを信頼することが必要です。それをあなたは自分で見つけなければなりません。宗教の言うことや、親の言うこと、世間やそのほかの何かが言うことを信じてはなりません。あなたは、それを、自分で発見し、自分の言葉で表明しなければなりません。

私自身は、「人間の私は自分にとって何が最善かを知らないけれども、私の高次の力は知っている」という結論に達しました。そして、それが私が信頼するものです。この視点に到達すれば、手放すことは簡単です。

あなたがこの全知の根源に向かって手放すと、あなたは上昇し、あなたが信頼するそのものになります。あなたはいまや、高次のレベルからあなたの人生に関わっているのだ、ということがわかるようになります。そこでは、あなたは物事について「考える」のではなく、物事を「知って」いるのです。



どのようにして考えを手放すか?

私たちは、目覚めるためには瞑想が必要だと教えられます。けれども、私たちが目覚めるのに、瞑想はかならずしも必要ではありません。目覚めへの鍵は、瞑想のときに起こる「手放すこと」なのです。瞑想をすると、あなたは自分の考えに耳を傾けるのをやめます。そして、あなたの考えが止まると、あなたは目覚めた存在に帰ります。あなたが思考の言うことを聞き始めると、あなたはまた眠りに落ちます。このスタート・ストップのスイッチを理解し、使えるようになると、あなたの目覚めの力は強大になります。

これまで、思考はあなたの頭に突然浮かび上がってきました。あなたは、自動的にそれを信じました。その信念が、同じような思考を呼び寄せ、それをあなたの心に現れるようにしむけます。こうしてあなたは、知らない間に、それが呼び起こす物語と感情に翻弄されてしまいます。これを変えるのは簡単です。最初の考えがあなたの頭に浮かんだときに、それを信じなければいいのです。それが他の考えを呼び込むのを、させなければいいのです。あるいは、単に、「どうしてそれが本当だとわかるの?」と自問するだけでもかまいません。

あなたがあなたの思考の観察者になれば、あなたは目覚め始めます。思考をただ観察するのです。信じることもなく、否定することもなく、単に何が起こっているかを見ていればいいのです。

思考を手放せば、あなたはその思考から起こる感情も執着も捨てることになります。思考をただ観察する・・・それだけであなたは感情と執着を同時に手放すことになります。すべてのことを過ぎ去るに任せなさい。執着も感情も思考も、まだ現れ続けるでしょう。けれども、その力は大幅に減って行きます。

完全に目覚めた状態になれば、あなたは、思考も感情も執着も、自由に選ぶことができます。それは意識的に世界を創造するためです。これらは、創造のための道具なのです。けれども、意識的に創造できるようになるには、まず最初に、あなたはマインドの奴隷ではなく、支配者にならなければならないのです。

今では、あの断崖の上で私に語った声は私自身の声だったとわかっています。それは、私に「手放せ」と言ったのです。けれども、手放さなければならないのは、目に見えるものではありませんでした。それは私の思考に対する執着だったのです。



思考を手放すのは、はじめは難しいかも知れません。けれども、あなたはどんな思考でも、信じたり手放したりする力を持っています。思考を手放せば手放すほど、あなたは自由になります。いちばん素晴らしいことは、思考を手放すと、「いまここ」にいることができるようになることです。そして、何か不思議なことが起こり始めるのです。目を見張るような人生になります。すべてはクリアになり、色彩は輝きを増し、音は高くなり、生きているという感覚にうっとりするようになります。それが目覚めた生活です。そして、それはいますぐに、あなたが利用できるものなのです・・・思考を手放しさえすれば。(ナニス)





“Spiritual Awakening in the “Real World,”
by Nanice Ellis,
January 26, 2015
http://wakeup-world.com/2015/01/26/spiritual-awakening-in-the-real-world/



2015年4月23日


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